美ら結ポータルの
お役立ちコラム
ためてないつもりがいちばん危険〜
「ストレスは発散すれば大丈夫」
ずっとそう思っていました。
好きなことをしたり、
友だちとおしゃべりしたり、
おいしいものを食べて笑ったり。
気分が晴れたように感じて、
「これでリセットできた」と思っていたのです。
でも、ある日ふと気づきました。
また同じことでモヤモヤしている。
また同じように疲れている。
「どうして?」と思ったとき、
私はようやく気づくための扉の前に立っていたのかもしれません。
発散とは、
心の表面にたまった“感情の泡”をはじくようなもの。
たしかに一瞬はスッキリする。
でも、
その奥にある“根っこ”の想いまでは届かないのです。
私は、
心の深いところにある想いを見ようとせずに、
発散だけを繰り返していました。
本当は悲しかったのに、
「忙しいから仕方ない」と片づけて。
本当は寂しかったのに、
「私にはやることがある」と言い聞かせて。
そのうち、
ストレスは外からやってくるものだと思い込むようになっていました。
でも今ならわかります。
ストレスの多くは、
自分が無意識に選んでいたのだと。
たとえば、
「期待に応えたい」
「ちゃんとやらなきゃ」
「失敗したくない」
そんな思いを抱えたまま日々を過ごしていれば、
たとえ誰に何を言われなくても、
心は常に“緊張”の中にいます。
自分の中にある“がんばりぐせ”や“気づかれぐせ”を、
ほんの少し手放してみる。
すると、
世界は思っていたよりも優しかったことに気づくのです。
ストレスを“ためていないつもり”のときほど、
心は静かにサインを出しています。
そのサインに気づけるかどうか。
それが、
根っこから心をほぐすための第一歩なのかもしれません。
次回は、
「根っ心(ねっこころ)をほぐすということ」
〜“本当の自分”と再びつながる〜

